弁理士試験合格 紫苑ゼミ

弁理士試験合格を目指す有志メンバーにより運営される私ゼミです。2022年は、コロナの影響も有り、Teams meetingを利用して毎週末にゼミを行います。ご興味ある方は benrishi.shion.zemi@gmail.com までお気軽にお問い合わせ下さい。

2023年 弁理士試験第11回ゼミ

2023.3.26 Teamsにて

 

講師:MOR

参加:IT

 

2023年11回目のゼミを行いました。
事前に実用新案法全条文、及び論文試験令和4年特許法問題1を解いて頂きました。

(1)条文テスト

実用新案法6条の2、10条、12条、14条の2の要件等を暗唱して頂きました。
短答式試験も目前に迫っていることから、実用新案法の重要箇所を中心に出題しました。基礎的要件、特許・意匠登録出願からの変更、実用新案技術評価請求、実用新案権の訂正等は、特許法と異なる実用新案法独自の要件・制度が多く、短答式試験で狙われる可能性が高いと思われます。また、他の法域と比較して実用新案法は読む回数が少なく、現場で要件を忘れがちです。出題数は少なくとも、特許法と比べると解きやすく、後で見直すと実は簡単な問題だった、ということはよくあり、得点源になり得ます。試験直前に一通りインプット出来るよう、条文や資料をまとめておくことをオススメします。

 

(2)論文書き込み

令和4年度の特許法の問題をゼミで解いて頂き、講評と復習を行いました。
設問1は、国際特許出願と優先権に関する事例問題、設問2は冒認出願と新規性喪失の例外に関する事例問題でした。

設問1は、事例としてはシンプルですが、優先権の種類と効果を適切に把握する必要がある問題でした。国際特許出願に関する事例では、現場で184条関連をじっくり読み解く時間はありません。国際特許出願が絡む場合の優先権の種類について、審査基準に詳細な解説と表が掲載されているので、しっかり理解し、表を頭にインプットしておきましょう。
設問2は、典型的な冒認出願に関する事例問題でした。特に難しい趣旨を問う問題でもなく、時系列を把握し、問に正面から答えることが求められた様に思えます。設問1も含め、問題文に解答の方向性を示すヒントが多数散りばめられているので、出題者の意図を汲み取ることができれば、大きな減点は避けられる様に思われます。

 

次回は4月1日にゼミを行います。内容は、条文テスト(短答向け商標法)、論文書き込み(令和4年特実問題2)です。

土曜日のゼミとなりますのでご注意下さい。

 

講師:MOR