参加者:TAZゼミ長、KITさん、MAEさん、OOBさん
講師:IID,MIY (HUJ講師とTOM講師の代講)
学習内容:
・論文書き込み(H24本試)
・解説・講評(問題Ⅰ:IID講師、問題Ⅱ:MIY)
・小問テスト(趣旨、審査基準等)
講師コメント(IID):
論文試験の答練では、ある程度のレベルになると、限られた時間内でいかに多くの点数を取るかという点に興味が向きやすいと思います。そして、必要なキーワードをいかに散りばめるかや、よりコンパクトな記載をするにはどうしたらいいかなどに関心が向きがちです。今の試験のルールでは、それらの点も重要です。しかし、答練の復習などでは、今一度、時間があったらどう答えるか、全てを正確に記載するとどうなるかを考えてみるのはいかがでしょうか。
大体よさそうな答案を作成しているゼミ生でも、違和感を感じて話を聞いてみると、考えに一部不正確な点があるといったことがあるように感じました。
不正確な点をそのままにしておくと、今よりもいい答案は作成できるようにならないと思います。全てを正確に説明できる人は、それを限られた時間内に表現することもできるようになると思います。
合格したら弁理士として活躍する皆様は、是非より高いレベルを目指して勉強してもらえたらと思います。
講師コメント(MIY):
問題Ⅱの主なテーマは均等論、間接侵害、差止め・損害賠償請求の可否です。
均等論について、事例(cとc’)のあてはめが不正確であったり、重要なキーワードが抜けていたり、やや気になる答案がいくつかありました。
判例の主要部分のみをただ丸暗記していないでしょうか?
判例の学習は、文言の正確な暗記はもちろん、裁判官が何を言いたいのかその意味を理解することが肝要と思います。その方法として、判決全文を入手してじっくり読むことをお勧めします。一種のストーリーが浮かび上がるので、背景や論点が明確になり、判例がぐっと身近なものに感じられると思います。これにより大筋を理解できるため、初歩的なミスはなくなります。
理解せずにただ丸暗記する作業はつまらないものです。一度時間をとって、ゆっくり噛みしめながら判決全文を読んでみましょう。